ギャンブルに絶対はない
競馬で勝つ為に、色々な策を講じてきたつもりです。
そのうちの一つが、【生活を揺るがすようなお金を賭けてはいけない。】
それでも、魔が差したかのように、有り金勝負をしたくなる、そんな瞬間があります。
ギャンブルには絶対が無いと頭では、わかっていながらも、全てを懸けて勝負をしたくなる、そんな瞬間がギャンブルの世界であり、醍醐味とも言えますからね。
人生に一度位、心臓が喉から飛び出そうな位の、ドキドキを経験するのも悪くはないでしょう。
但し、その結末は破産です。
私は、乾坤一擲(のるかそるかの大勝負をする事)で、勝利した経験があります。
まさに全財産を賭け、生き残った瞬間の高揚といったら、それはもうとんでもないです。人生に勝ったと言わんばかりの、歓喜なのです。
だけど、そんな経験をしてしまえば、脳が許してくれないのですよ。
いずれまた、同じような大勝負をします。あの快感をもう一度味わいたくなるのです。勝ち続けない限り、どこかで大きな痛手となるのです。
ギャンブルに絶対はない・・・私がレートを一定にして貫こうと決めているのはこの為です。
それは突然やってくる
私はもう一発勝負はしないと決めているのに・・・
心が、もの凄く揺らいでしまいました。
それは、本日2017年8月6日、小倉2R未勝利戦。
締め切り10分前、私が確勝級と思っていた馬は単勝2番人気、単勝は5倍を超えている。思わず、日頃お世話になっているブログ読者様に、メールで連絡しました。
「小倉2Rの6番のオッズ、美味しいですね。」
正直単勝1倍台で仕方ないと思っていたのです。14頭立てで、過去に2着になった事のある馬さえいません。6番のウニオミュスティカは、まず3着以内に入着するとしか私には思えなかったのです。
それが、この馬柱。
締め切り10分前の段階で6番のウニミュスティカの単勝5倍を超えていました。対して、7番のメイトサンの単勝オッズは2.7倍、7番のメイトサンが1番人気というのは、もの凄く違和感があったのです。全4走着外の未勝利馬、1着とのタイム差は1秒以上、人気になる要素としては騎手位しか思い浮かびません。
メールで、「昔の私なら、6番の単勝10万円と複勝30万円勝負です。」と送信しました。実際に、やっていたと思います。
私は主観での勝負は、もうやらないと決めていましたが、賭けたくて仕方がない状況に陥りました。
恐らく、7番に高額投票が入っています。単勝1倍台と思っていた馬が5倍も着くなんて、そうそうある事ではない。千載一遇のチャンス・・・
・・・( ゚Д゚)
このチャンスを、みすみす見逃していいのか?
締め切り5分前、私と同じふうに感じた方が多かったのか、これまた一気に票が入り、今度は6番のウニオミュスティカが1番人気に躍り出ました。
ここで、やっと私は、我に返ったのです。
レースの結果はいかほどに
な・な・なんと、7番のメイトサンはスタート良く先頭に立ち、そのまま押し切って1着、そして私が絶対を感じた6番のウニオミュスティカは、なんと4着。
後方待機から末脚はひと際、目立っていましたが、これが騎手の差なのでしょうか。
纏めて差し切りそうな脚ながら、脚を余しての4着。
もし大勝負して賭けていたら、しばらく立ち直れないでしょうね。少なくとも3着以内には入ると思っていましたし、数年に一度のチャンスとさえ思った位です。
【乾坤一擲は破滅する】と肝に銘じていたからこそ、勝負せずにすみました。
結局、私が賭けたくなった馬は1番人気になってしまったのでなおさら、賭ける意味合いはありませんけどね。
それにしても、メイトサンお見事です。私では知りえない何か
が、あったのかと思う位の違和感のある勝ち方ではありましたけどね。
主観的予想ではあらためて勝てないと悟った
私には、ギャンブルのセンスはありません。馬を観る目もありません。
そんな私が、末永く競馬と付き合い、さらに勝ち組を目指すには、やはり徹底したルール作りと、一定のレート、そしてぶれないメンタルが必要です。
今回、どうにか自分ルールは守れました。
メンタルは、まだまだだと思いました。もし大勝負して勝ったとしても、結局また
それを失うまで、繰り返すんだと思います。
それを実証するレースとして忘れないでおきます。
2017年宝塚記念、絶対を感じたキタサンブラックが着さえ取れなかったように・・・
ギャンブルに絶対はありません。【乾坤一擲はやってはいけない。】それをしっかりと認識し、賭け続けられる一定のレートで、これからも競馬とつきあいます。さもなくば、破滅が待っていると認識しましょう。