どこまで行っても勝ち馬を100%的中はできない
あたり前ですが、競馬で1着になる馬を必ず的中させるという事はできません。どれだけの人気になったって、故障するかも知れませんし、落馬だってありえます。
競馬において勝ち馬を予測するという行為は、不確定要素も含めかなり難しいのは確かです。ですが、『まず、負けることはないだろう。』とか、『この馬が勝つことは、まずありえない。』と、平気で言われてしまう競馬と言う面白い側面があるのです。
競馬の着順予想は容易ではありませんが、どの馬が評価されているかというのは分かります。それが、オッズというものです。
結局の所、競馬で勝つという事は、長期的にはオッズに勝つことだと言えます。どういう事かというと、評価されていない馬の中から、いかに勝ち馬を見つけるか、評価されている馬からいかに負ける馬を探すか。
それだけです。
競馬のオッズというものは、最終的に馬券購入者の心理、大衆心理によって形作られているのです。
ですから、大衆心理によってどのように過小評価され、どのように過剰人気になるのかを、紐といていくことで、長い目で見れば、競馬で勝てると結論づけました。
例えば、前走1着というだけで、人気になってしまう、血統背景だけで、過剰な反応をしてしまうなんてのは、大衆心理です。
期待値という考え方で競馬と向き合う
競馬というものは、まず的中率を競うものではなく、回収率が重要というのが前提です。的中率がいくら高くても、回収率が100%を切っていては意味がありません。的中率が低かろうが、最終的に回収率が100%を超えれば、それは勝ちなのです。
但し的中率が低すぎる事による資金切れは避けなければいけません。どのような状況であれ、賭けることが継続できなくなった地点でゲームオーバーです。
的中率と回収率に見合った資金を準備する必要性がありますね。
高い精度で的中出来ていても、それ以上にオッズが低ければ回収できません。たいして的中できなかったとしても、それを上回るオッズであれば、回収できます。
確率とリターンを考慮し、期待値があるという判断を適切にできているかというのが、
最も重要なのです。
的中率と回収率の関係
方法論によって的中率と回収率に差がつきます。結局は勝つという目標があるので回収率が重要なのは間違いないのですが、資金の回転率、期待値に確率が収束する、資金の目減りによるメンタルへの影響等の理由により、的中率を度外視出来ません。
結果、的中率をいかにあげた上で回収率を出せるかというのがポイントになります。
しかしながら、的中率を求めれば回収率は下がる方向、回収率を求めれば的中率は下がります。馬券術としては【的中率と回収率を両方よくしたい。】これは、もう無理な話というか、強欲な悩みってやつなのです。
それを可能にするには、どうするべきか?大衆心理のオッズにかかわる要素を優位な要素と不利な要素にわけ、統計を取ることで対処できると考えました。
回収率100%以上が前提で、後はどこまで的中率を上げれるかという事に着目し、馬券術の構築に取り組んできました。
勝ち組は5%しかいないと言われている狭き門
20年余りの研究によって馬券術は完成しました。結論として、ワイドという馬券種に着目し、的中率をあげた上で回収率を出す為には最適であると判断をしたのです。
統計的に優位な要素を一番多く持った馬を軸とし、3頭に流すという方法です。ところが、的中率をあげる目論みは、機能しているとは言えない状況です。
競馬の勝ち方は、間違っていないはず、統計に基づいた戦略であるのに、なぜ実践で再現されないのか、競馬で勝ち切ること難しさを痛感したのです。
競馬の勝ち組になるのは本当に難しい・・・
競馬の勝ち方を学んだ上で私が出来る事
競馬で勝つには、期待値を追い続けるしかないと思います。
競馬において期待値を出すには様々な要素が複雑に絡み合っており大変に難しく、期待値が本当にあるかの判断が重要です。そして、ギャンブルである以上、結果を出さなければ期待値があったという証明とは言えないのです。
期待値を追うことが勝つ事だと、わかっていようとも、結果に反映されてないのであれば、それは期待値を追えていなかった可能性が高いと結論を出すしかないのです。
競馬で期待値を追う方法は、二つに分類されると思います。
- 的中精度を極限まで高め、オッズを超えていく
- 回収率を極限まで高め、的中率を超えていく
過小評価された馬をいかに見つけるか、過剰人気馬をどう判断するのかにおいて、馬の能力を判断するには、並みならぬ、馬を見抜く力が必要です。あるいは、圧倒的な要素を知らなければ、他者に差をつけるのは困難であると、改めて認識出来ました。
中途半端な的中精度ではオッズに負けてしまうのです。そして私は、どれだけ研究しようとも、的中率の壁を越えられないと痛感いたしました。1番人気馬を超える的中率、大衆心理以上に差をつけられる何かを見つけるのは私には出来なかったのです。
ですので、1の的中率を高めた上で、回収率を望むのは終わりにします。
回収率に特化した馬券術ならば期待値を追いやすい
的中率と回収率は相反の関係にあるので、優位な要素をふまえた上で、回収率に特化すれば、競馬で勝つという事は達成されると考えています。
私は、的中率という意味で精度を争っても、他者と差をつけられないと悟りました。ならば、回収率で大きく差をつけるしかないのです。
的中率と回収率を両方あげた上で競馬に勝つための馬券術構築でしたので、その点は悔しさもあるにはあるのですが、競馬に対して私のスタイルが完全に確立され、競馬とどう付き合っていくのかという指針が、はっきりとしましたので、良かったと感じているのです。
私が20年余り懸けて辿り着いた、競馬の勝ち方の結論です。このスタイルこそ、私にとって最善の答えなのです。経験こそが、私にとっての正解です。