馬体診断は感覚的要素が強く数値化できない
私の馬券術において、パドックで馬を見て判断するという項目はありません。これは、理想である前日に予想をしたいというのもありますが、私自身がパドックで馬を診断するのが困難であると判断したからです。
一時、パドックで馬の状態を観る事を軸にしようと研究をしたのですが、ダービーのディープインパクトの走りから、パドックでの判断はやめる事にしました。
私の目には、どうみてもディープインパクトは貧弱で走れる体型には見えなかったのです。その上、パドックでは、全く落ち着きがありません。
私が学んできた馬体診断では、まっ先にいらない馬ということになったのです。
私には馬を観るセンスがない・・・入れ込んでいる、気合が入っている。落ち着いている、やる気がない、この違いって微妙だと思うのです。私にはわからない。
5分前には、いい感じに観えたのに、レース直前になって悪く観えたりする。人気を背負った馬は先入観が入る。
パドック解説者は的外れなことを言っているのだと感じることも多いです。1番人気馬に対して、はっきりとパドックでの状態は悪いと言い切れる解説者であれば、信用しますけどね。
そもそも、パドックによる馬体診断は感覚の要素が強く、日によって見方が変わってしまうというのが、馬券術の項目から外した理由です。
馬体重の増減は回収率に影響を与えるのか
前走と比べ、馬体重が大きく増減していたら、走りに影響してしまうのではないか?
私なら10㎏以上変動していたら、不安になります。飼葉食いが悪いのか、体調が悪いのか、あるいは調教不足で絞れていないのか・・・等。
これは傾向を調べると、馬体重増の方が、若干回収率が上がりますが、顕著な違いは見られません。
馬体重増減に関し、勝率と回収率に大きな違いがないという事です。これは馬体重の増減を考慮する大衆心理が働いているとも言えます。
少なくとも、馬券術に取り入れる必要性は感じないのです。馬体重の大きな増減は勝率に影響を与えたとしても、結果として期待値は変わらないということです。
例えば20㎏以上馬体重が増えたり減ったりすれば、その分、買い難い心理が働くからオッズ的には、美味しくなるということですね。
まあ、その分、実際の勝率も下がるのでしょうけど、バランス的に回収率に対して差が出ないのでしょう。
馬体重そのものによる回収率の違い
馬体重の増減は、回収率に影響を与えないと判断しましたが、馬体重そのものの違いは、どうなのか・・・
例えば、450㎏と500㎏では、50㎏もの差があります。
人間で見れば、短距離を走るアスリートとマラソンランナーでは、体型が明らかに違いますよね。
短距離は筋骨隆々で、長距離はスマートなイメージです。
これは、お馬さんも同じなのでしょうか。
ディープインパクトは、450㎏にも満たない小柄な馬でしたけど、むっちゃ強かったですもの。関係ないのでしょうか。
結論から言えば、450㎏と500㎏の馬を比較すると、勝率、そして回収率ともに、
500㎏の馬に軍配があがります。
この傾向はダートの短距離で顕著に表れます。
そして、長距離(2400m以上)でも、この傾向は変わりませんでした。
小柄な馬の方が、長距離で活躍しそうな気がしていましたが、そうでもないようです。
単純に馬体重の重い方が強いという判断をするのはどうかとは思いますが、馬体重そのものを考慮して、馬券の購入をしている方は、大衆心理というレベルにまでは、到達していないと判断できます。
よって、馬体重そのものは、馬券術として考慮すべき要素としています。
わたしの場合は前日予想ですので、当日の馬体重ではなく、前走の馬体重を考慮していますが、優位な要素として、問題ないと考えています。
体格のよい馬は、要注目です。馬体重は減るより増える方が良いと覚えておきましょう。