馬券術を構築するにあたり見ておきたい要素をまとめておきたいと思います。予想としての要素として数々のものがあると思いますが、取り入れる取り入れないは別として結果に影響を与えていると思われる要素についてピックアップします。
【目次】
- 競馬において騎手がレースに与える影響
- 一流騎手とは良い馬に乗れるかどうか
- 外人騎手の活躍は半端じゃありません
- 上手だと思う騎手ベスト5をあげてみる
- 馬券術として、どう扱うのか?
- 期待値の低い騎手
- まとめ
競馬において騎手がレースに与える影響
「馬7、騎手3」と一般的に言われていますが、騎手そのものは大変厳しい訓練を経ています。そして狭き門なのです。様々な条件と忍耐を要し選ばれた特別な存在しかジョッキーにはなれないと思うのです。
そんな中で、トップジョッキーと呼ばれる存在と、G1はおろか重賞さえ勝てない騎手の差はどこにあるのでしょうか?
なぜ外人騎手は活躍するんでしょうね。騎手の技量って何なのでしょう?毎年上位騎手の勝ち星に大きな差がないのは何故なんでしょうか?やはり競馬において騎手というのは大きな要素だと感じてしまいます。
一流騎手とは良い馬に乗れるかどうか
一時期、武豊騎手が独断の時代がありました。長年にわたりトップジョッキーの地位を不動のものとしました。その騎乗技術は大変高いものであるのは否定しません。
だからといって、技術がずば抜けていたのかと問われれば、そんな事はないというのが私の意見です。確かに新人時代から光るものがあったのでしょうが、それはほんのわずかな差でしかないはずなのです。過酷な訓練を何年も受け、そこに技術的な大きな差はつかないと思うのですよ。初めは運の要素も大きいと思うのです。
たまたま良い馬に恵まれて、勝利を重ねる事ができれば、騎乗依頼が増え馬主さんはよりよい馬を任せようと思うはずです。最初はほんの少しの差が、よい馬がめぐる事によって大きなものになっていくのです。武豊騎手の黄金時代はまさによい循環が継続したのでしょう。一度培った技術はそんな簡単に衰えるものではありません。
現在の武騎手は決して下手になった訳ではなく、よい馬に乗れる機会が減ったという事ではないのでしょうか?
外人騎手の活躍は半端じゃありません
一流と呼ばれる人物の技術に差はほとんどないと思うのです。現在日本で活躍する外人騎手の活躍はめざましいものがありますが、いずれも世界で活躍したトップジョッキーばかりです。当然馬主さんは任せたいと思うでしょうし、良い馬に恵まれる機会も増えるでしょう。外人騎手が活躍する理由として、私はその事が大きいと思います。
上手だと思う騎手ベスト5をあげてみる
一流の技術はほんのわずかな差、ですがそのわずかな差の積み重ねが大きなものとなっていくのだと感じています。
独断ですが、私が上手だと思う騎手をあげてみたいと思います。私が一番好きな騎手は横山典弘騎手です。思い切った騎乗をするので大好きなのですが、【空気を読めない】という点とけっこう簡単に諦めて追うのをやめてしまうなんて事さえある騎手です。ですので人気でやらかしてしまうのも多いのですけどね。。。
奇襲で思い切った逃げをうってみる等、大穴馬の単勝なんかで狙うには格好の騎手だとおもうんです(笑)上手と思う騎手とは、ちょっと違いますけども。
では、今度こそ上手だと思う騎手をあげてみます。まあベタだとは思います。
【武豊】
競馬をよく知らない人でも、この名前だけは知っていると思います。ジョッキーの価値を大きく引き上げたレジェンドですね。体内時計がしっかりとしていてペースを読むのがとても上手だと思います。スタートセンスも抜群です。
【田辺裕信】
逃げ、先行馬のペース配分がうまい、絶妙なんです。ペースが遅いと悟られないように自分のペースをつくってしまうというマジックの持ち主、2014年フェブラリーステークスのコパノリッキーの騎乗はまさに絶賛でした。
【クリストフ・ルメール】
一番印象に残っているのは、国内で唯一あのディープインパクトに土をつけた、有馬記念でのハーツクライの騎乗です。戦術に長けていて、かなり研究熱心だと伝わってきます。それでいて謙虚な感じでなんだか可愛らしい魅力を感じます。安定感抜群の騎乗で、見ていて綺麗です。ダートはやや苦手?
【ミルコ・デムーロ】
重賞以上で、活躍するイメージです。大舞台で強い集中力を発揮するタイプなのでしょうね。騎乗馬に恵まれている感はあるのですが、スター騎手ってのは、それも才能のうちなのかも知れません。
【戸崎圭太】
メンタルが強い騎手、地方出身というのもあるでしょうが向上心がやはり半端ないんだと思いますよ。相当な努力をされていると思います。技術的にもトップクラスです。
馬券術として、どう扱うのか?
結局、リーディング上位の騎手って必要以上に人気してしまうことの方が多いです。総じて期待値が高くはないという事です。馬券術の要素としてとりあげるべき項目ではありません。多くの競馬ファンが取り上げる要素では、結局勝ち組になるのは難しいのです。
馬券術の要素として、それなら最初から取り上げるなよって思われるかも知れませんが、優位な要素として必要がないと判断するのもまた、重要なのです。
期待値の低い騎手
もし、騎手の要素として、ひとつだけ取り上げるとするならば買ってはいけない騎手が中央競馬で一人だけ存在します・・・
どなたか、お分かりですか・・・?
そうです。聡明なあなたなら、すぐにわかりましたよね。
【藤田菜七子】
この先、どうなるか分からないですよ、ただ現地点で技術も力も不足しています。新人騎手なので、いたしかたない部分はあります。可愛らしい女性騎手としてファンの期待と応援も大きいものでしょう。
だからなのですが、必要以上に騎乗馬が人気してしまうんです。期待値が取れる騎手とは到底思えないです。応援していますし、活躍して欲しいですが、馬券としては手を出すべきではありません。
まとめ
騎手によって戦略もペースも、内をつくのか外を回るのか、性格的な面、得意な騎乗スタイル、先輩後輩の関係、厩舎との関係、そういうのを予想に取り入れるのも楽しいかも知れません。それだけでも複雑な予想が出来てしまいますね。
「○○、ええ騎乗やったな~、○○また出遅れやがって~、○○仕掛け遅すぎるぞ、○○まさか、逃げるとは・・・」騎手による予想は一つの依存です。面白い要素ではありますが、多くの方が目にする要素に優位性はないのです。
ですので私の馬券術において、騎手による項目はありません。
(菜七子騎手、下手って言ってゴメンね、いつかG1勝って、ギャフンと言わせて下さい。)