私は何がやりたいのかわからない
私はプロ野球選手になるという夢を諦め高校卒業後、京都で一人暮らしを始めました。
勉強は嫌いだし大学には行きたくない、かといって就職もしたくない、野球しかやってこなかったので自分が何をしたいのかよくわからなかったのです。
とりあえず喫茶店でバイトしながら、友人と軽いノリでバンドを組んでいました。なんとなく面白かったし、もしこれでお金もらえたら最高じゃんって位に思ってました。
野球にかけた情熱に比べたら、へこきぷーなレベルです。まあお遊びですね、こんなんでプロになんてなれるかっての・・・そのために行動したかって言われれば全然そんな事ありません。楽しかったけど、つきつめてやりたいって訳ではありませんでした。
自分に向いている仕事ってなんだろう?自分はどうしたいのか考えた時、そこに答えなど存在しませんでした。なぜなら私は【労働したくない】というのが答えだったからです。そんな中、現実を逃避するようにパチンコの世界にはまっていってしまったのです。18歳~23歳迄ひたすらパチンコばっかりやっていました。
私のやりたい事ってギャンブルなのだろうか?
自己啓発本に答えを求める日々
私は救いを求めるべく、数々の自己啓発本を買い続けました。そこに私の人生の道しるべがあると信じていたのです。【私はどう生きるべきなのか】あのオウ〇真理教の本さえ手に取った事がある位です。(これは自己啓発本とちょっと違うけど)
多くの自己啓発や成功の類を見てきました、ネットの世界にもいっぱい情報はありますよね。それこそ情報が溢れすぎていて何を信じたらいいのかもわからない位です。
でも多くの成功者は【やりたい事】と【お金】がセットになっているって気づきました。お金がセットになっているにもかかわらず、精神を満たすための方法論ばかりがピックアップされてしまっているのです。【いっぱい働いてがっぽり儲けよう】なんて書いていないんですね。
日本と言う国はもはや物質的には豊かなわけで、自己啓発本って精神を満たす為にあるというか、精神的欲望を満たしたい人が多いという事なのでしょう。
やりたい事をみつけた上でお金も儲ければ成功者か?
儲かりやすいビジネスというのと儲けを出しにくいビジネスは確かに存在すると思います。原価がほとんどかからないものを商売にすれば、利益率も高いはずです。簡単だとは言いませんよ、儲かりやすいと言っているだけです。
例えば、情報を売る、セミナー講師、アフィリエイト、アプリ開発etcは、原価がほぼかかりません。だけど実際にやろうとする人は少ないです。私もその一人でした。理由は「それって、本当にやりたい事じゃない」って思っていたからです。
儲かる商売っていっぱいあるのにやろうとはしないんです。社会的信用だとか、世間体を気にしてとか、他人には言いにくいとか、感情的な理由です。
じゃあ今の私は、やりたい事をやっているのかと言われれば、そんな事は全くもってありません。
だったら、多くの自己啓発本が掲げる【やりたい事】と【お金】をセットにする必要なんてどこにもなくって、【やりたい事】と【お金を儲ける事】は別々で考えてしまった方が、結果的にやりたい事をやれる状態に近づくって訳ですね。
サラリーマンをやっている限り、そんな状況はやってきません。
「好きな事を無心になってやっていたら、お金も後から自然についてきて成功した。」
なんてのは、感動ストーリーかも知れませんが、そもそも好きな事がなかったらどうすりゃええんじゃい!
まずは、お金を稼いでナンボ、とにかくお金を稼ぐ事だけに集中する。やりたい仕事なんて夢を語るのはそれから・・・私は、そう思っています。
私はもう、自己啓発本を購入する事はありません。あるとすれば、自己啓発本を自分が書く方になるという事です。
自分にとって成功とは何かを考えて行動した方がよっぽどいいです。